街の活性化に頑張っている方々と 永井まさととの対談を連載でご紹介する「ザ・対談」です。 様々なジャンルをインタビューしますのでお楽しみに。
永井 今日の対談相手は永井まさと議員インターンの小林ゆうと君です。横須賀市における政策について話したいと思っております。よろしくお願いします。
小林 本日は対談の時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
永井 小林君には私の議員インターンとして様々なことを経験してもらいましたが、対談は初めてだと思います。こちらも楽しみにしていました。よろしくお願いします。
小林 今回の対談では私が考えております横須賀をさらによくするための政策を中心にお話を伺えたらと思っております。まず初めに、私は学習支援が必要であると考えています。本市では就学援助受給世帯を対象とした学習支援が行われておりますが、私はこれに加えて市内の各中学校における放課後学習会の開催が必須であると考えています。塾講師としてこれまで15年近く様々な生徒を見てきた中で、やはり公教育でのサポートも欠かせないと感じるようになりました。これにつきましては永井議員はどの様に感じられますか?
永井 学力向上は一朝一夕ではいかない側面があります。子どもだけではなく、誰でも勉強はやる気が湧かなければできるものではありません。だとすれば、やる気が湧くにはどうすればいいのかを考える必要があります。このやる気の部分を考えずにただ単に学習時間を増やすことは、一つの課題に対して、その課題を直接解決させようとするような対症療法的解決法に終始してしまうでしょう。放課後学習会の考え方はとても良いと思います。そこに何を付加すれば効率よく学習効果を上げることができるのか、小林君が今まで多くの生徒と接して培ってきた経験をぜひ活かしてほしいと思っています。
小林 ありがとうございます。2つ目は地域の活性化です。横須賀は海も山もあり、気候も良く本当に恵まれた土地であると日々感じております。一方で近年長く課題となっている空き家の問題、また地元住民の高齢化など、今後の地域社会を持続させるために取り組むべき課題も山積していると認識しています。これについてはいかがでしょうか?
永井 地域の活性化は今からやらなければならないことではなく、今までも常にやってきていることなのです。地域に住む方々が常に地域の活性化を念頭において活動してきてくれたからこそ今があります。しかし、国全体のトレンドとして人口減少傾向になっている今だからこそもっと力を入れて取り組むべきテーマともなっているのが地域の活性化だと思います。会社員なら定年を迎える少し前から地域活動に興味を持ってもらえるようなきっかけづくりや、防災訓練などで中学生と連携を密にすることも大切です。空き家に関連することですが、コロナ禍のリモートワークの広がりで湘南地域全体の不動産が動いています。コロナ禍以前よりも、横須賀に住むというメリットをもっとアピールできる環境になっています。ピンチをチャンスに変えていく必要があります。
小林 なるほど大変勉強になります。次は障がい者雇用に関する問題です。やはり当事者の方のお話を伺いますと、就職をするためのハードルが高く、また雇用先も数が限られているため競争になりがちであるとの声を耳にしました。私は事業所の数を増やすことと同時に農福連携の取り組みが1つ重要な取り組みになると感じているのですが、永井議員はどのように感じていらっしゃいますか?
永井 世の中には数多くの職種があり、様々な人々が様々な働き方をしています。障がい者雇用を推進している企業が提供する仕事も様々ですが、障がいを持つ本人はもちろんのこと、ご家族がしっかりとその仕事の内容を把握し、その仕事の社会的意義を理解した上で就職することが大切だと思っています。そういう意味では、農業と福祉という一見違う分野と思われる農福連携は実はとても親和性が高く、重要な取り組みの一つであると私も感じています。これは数多くの職場の一例ではありますが、雇用する側と働く側、それぞれが意義を見出して気持ちよく働くことができる職場となるよう後押ししたいですね。
小林 そうですよね。続いては多様性への理解に関する話題です。横須賀市では2019年4月にパートナーシップ宣誓証明制度が導入されました。私も人権政策推進委員として微力ながら携わったのですが、2022年10月現在の申請件数は35件とまだまだ認知度が低いように感じますが、どのように考えますか?
永井 パートナーの関係は十人十色で、様々な課題への一つのアプローチとしてパートナーシップ制度があると思っています。婚姻していないパートナーの理由は様々ですが、日常生活を共にし何かあったときに周りの人に家族と認識してもらうことができる公的証明としてのパートナーシップ制度に恩恵を受けることができる方はたくさんいらっしゃると思いますから、そうした制度の周知は大切だと思います。実際にどのくらいの方々が必要としているのかの具体的な数字は定かではないので、申請件数が実態よりも少ないのかどうかの判断は難しいですが、必要な方に必要な情報が届くようにするための努力は重要だと思います。
小林 ありがとうございます。最後に国際交流への取り組みについてお話を伺わせてください。私は高校生の頃からNPO法人横須賀国際交流協会にてボランティア活動をしています。その中で様々なことを感じているのですが、一番は国際交流ができる場を確保すること、特に若い世代が気軽にそして楽しく参加できる環境が必要であり、かつそれを継続して行う必要があると感じているのですが、永井議員はどのようにお考えでしょうか?
永井 横須賀は国際色豊かな土地柄ですから、国際交流については他の場所に比べて非常に恵まれた環境だと思います。若い世代が気軽に国際交流ができる環境を提供することは、将来様々な分野で活躍する若い世代を育てるためにも非常に有効だと感じています。ただし、自治体として全ての事業を丸抱えすることはできませんので、民間のいろいろなアイデアを活用してバックアップしていくことが重要であると考えています。国際交流の経験豊富な小林君ならではのアイデアや提案に期待しています。
小林 本日は貴重なご意見そして様々なアドバイスを頂き本当にありがとうございました。